
今回は、税金関連の記事では無いですが、税金が支えている水道インフラに関する記事となります。
https://premium-water.net/feature/w20230516/
参考とした記事:水道水をそのまま飲める国は日本のほかに9か国?海外と日本の水道水について解説
蛇口をひねれば飲める水:日本の水道水を支える仕組みとこれから
皆さんは普段、水道の蛇口から出る水をそのまま飲んでいるでしょうか?きっと多くの人が「はい」と答えるでしょう。日本では、蛇口をひねれば安全な水が出てくるのが当たり前になっていますよね。しかし、実はこれ、世界的に見るととても恵まれた環境だということをご存知でしょうか。では、なぜ世界の多くの国では水道水を飲むことが難しいのでしょうか?日本の水道水が安全に飲める理由や、それを支える仕組み、そして今後の課題について、一緒に見ていきましょう。
世界でも珍しい?水道水が飲める国
世界には、水道水をそのまま飲める国が実はごくわずかしかありません。日本を含めても少数派です。そのほとんどは日本やヨーロッパの一部など、ごく限られた国々だけです。多くの国では水道の水をそのまま飲むことができず、飲み水には一度煮沸したり、市販のミネラルウォーターを利用したりするのが一般的です。旅行先で「現地の水道水は飲まないように」と注意された経験がある方もいるかもしれません。
どうして水道水をそのまま飲める国がそんなに少ないのでしょうか。大きな理由の一つは、水をきれいにする技術や設備が整っているかどうかです。水道水を安全に飲めるようにするには、高度な浄水設備で細菌や不純物をしっかり除去し、厳しい水質基準を守る必要があります。また、水を各家庭に届けるまでの配管も清潔に保たれていなければ、せっかく浄水場できれいにした水が途中で汚染されてしまう恐れがあります。こうした条件をクリアするのは簡単ではなく、予算や技術が不足している地域では、水道水をそのまま飲むのが難しいのです。
そんな中で、日本は水道水をそのまま飲める数少ない国の一つです。日本では各地に浄水場が設置され、水を徹底的にろ過・消毒してから家庭に送り出しています。水質検査も厳格に行われており、クリアな水を蛇口から得ることができます。「日本の水は美味しい」と海外から称賛されることもあるほどで、これは日本の水道に関わる技術者や関係者の長年の努力の賜物と言えるでしょう。
安全な水を支えるのは上下水道の力
安全な水道水を維持するためには、実は「上水道」だけでなく「下水道」の管理も非常に重要です。上水道とは、飲み水として使うための水をきれいにして各家庭に届ける仕組みのことです。一方、下水道とは、家庭や工場などから出た汚れた水(生活排水や雨水など)を集めて処理し、きれいにしてから河川や海に戻す仕組みを指します。簡単に言えば、上水道はきれいな水を送り出す役割、下水道は使ったあとの汚れた水を回収して浄化する役割を担っているのです。
では、なぜ下水道の管理が水道水の安全と関係するのでしょうか。それは、水の循環を考えれば納得できます。私たちが使った水は下水道によって処理された後、最終的には川や海に放流されます。その川や地下水はまた別の場所で水道水の水源になります。もし下水道が整備されておらず、汚れた水がそのまま川や地下水に流れ込んでしまったら、水道水の元になる水源が汚染されてしまいますよね。そうなると、いくら浄水場で浄化しても安全な飲み水を得るのが難しくなってしまいます。
実際、世界で水道水が飲めない地域の中には、下水処理が十分でないために水源が汚染されているケースも多くあります。逆に言えば、日本で安全な水道水が供給できているのは、浄水設備の技術力だけでなく、下水道を含めた総合的な水管理が機能しているおかげなのです。水道水の安全を守る裏には、目には見えない下水道の働きがあるというわけですね。
老朽化する水道管とこれからの課題
日本では、長年にわたる上下水道の整備のおかげで安全な水を飲むことができています。しかし、近年その日本の水道を巡って新たな課題がクローズアップされてきました。それが、水道管の老朽化問題です。高度経済成長期(1960~70年代)に全国で整備された水道管の多くが、今まさに耐用年数を迎えつつあります。実は、日本中に張り巡らされた水道管をすべてつなぎ合わせると、地球を何周もするほどの長さになるのですが、そのうち相当な割合が何十年も前に敷設された古い管だと言われています。
老朽化した水道管を放置すると、さまざまなトラブルが発生します。例えば、管にひび割れや錆びが生じて水漏れが起きたり、最悪の場合は破裂して断水になったりします。皆さんもニュースで、道路から水が噴き出している映像を見たことがあるかもしれませんね。あれは地下の水道管が壊れたことが原因です。年間に全国で数万件規模の漏水事故が起きているとも言われており、これは放っておけない問題です。また、水漏れによって貴重な水資源が無駄になってしまうだけでなく、漏れた箇所から雑菌や汚れが水道管に入り込んで水質が悪化するリスクも考えられます。さらに、水道管だけでなく下水道の管も年月とともに劣化していきます。古い下水道管が破損すれば、汚水が漏れ出して環境を汚染したり、ひどい場合は道路が陥没してしまう事故につながることもあります。
このように、水道管や下水道管を良好な状態に保つことは、安全な水道水を未来にわたって維持するために避けて通れない課題です。しかし、古い管を新しく取り替えるには時間も費用もかかります。日本中の老朽化した水道管を一斉に更新するのは現実的に難しく、計画的に少しずつ進めていくしかありません。人口減少や自治体の財政問題などもあり、上下水道の維持管理には厳しい状況もありますが、それでも安全な水を次世代に引き継ぐために手を打っていく必要があります。
みんなで守る「蛇口から飲める水」
安全な水道水をこれからも維持していくためには、私たち一人ひとりの協力も欠かせません。もちろん、直接水道管を取り替えるのは専門の業者さんや行政の仕事ですが、それを支えるには私たちの税金や水道料金が使われています。水道管の更新やメンテナンスには大きなお金が必要ですから、私たちもそのことを理解して、将来のために投資していくことが大切です。場合によっては、水道料金の値上げなどが議論されるかもしれませんが、安全・安心な水を守るためであれば前向きに検討したいところですよね。
また、私たちにできる身近な協力としては、水を無駄遣いしないことも挙げられます。普段から節水を心がけて水資源を大切に使うことで、水道システム全体への負担を減らすことにもつながります。それから、もし自分の住んでいる地域で水道管工事が行われるときには、「また工事で通行止めか」と不満に思うのではなく、「古い水道管を直してくれているんだな」と前向きに捉えてみるのもいいかもしれません。私たちの少しの理解と協力が、安全な水道水を維持する大きな力になるのです。
蛇口をひねれば飲める水。 これは決して当たり前のことではなく、多くの人々の支えと高度な技術によって成り立っている「ありがたい日常」です。世界では貴重なこの日常を、これからも日本で当たり前に享受し続けていけるように、みんなで水道のことを少し気にかけてみませんか?日々何気なく使っている水だからこそ、そのありがたさを忘れずに、大事に使っていきたいですね。
蛇口をひねれば飲める水:日本の水道水を支える仕組みとこれから
皆さんは普段、水道の蛇口から出る水をそのまま飲んでいるでしょうか?きっと多くの人が「はい」と答えるでしょう。日本では、蛇口をひねれば安全な水が出てくるのが当たり前になっていますよね。しかし、実はこれ、世界的に見るととても恵まれた環境だということをご存知でしょうか。では、なぜ世界の多くの国では水道水を飲むことが難しいのでしょうか?日本の水道水が安全に飲める理由や、それを支える仕組み、そして今後の課題について、一緒に見ていきましょう。
世界でも珍しい?水道水が飲める国
世界には、水道水をそのまま飲める国が実はごくわずかしかありません。ある資料によれば、日本を含めてもせいぜい十数カ国程度だと言われています。そのほとんどは日本やヨーロッパの一部など、ごく限られた国々だけです。多くの国では水道の水をそのまま飲むことができず、飲み水には一度煮沸したり、市販のミネラルウォーターを利用したりするのが一般的です。旅行先で「現地の水道水は飲まないように」と注意された経験がある方もいるかもしれませんね。
どうして水道水をそのまま飲める国がそんなに少ないのでしょうか。大きな理由の一つは、水をきれいにする技術や設備が整っているかどうかです。水道水を安全に飲めるようにするには、高度な浄水設備で細菌や不純物をしっかり除去し、厳しい水質基準を守る必要があります。また、水を各家庭に届けるまでの配管も清潔に保たれていなければ、せっかく浄水場できれいにした水が途中で汚染されてしまう恐れがあります。こうした条件をクリアするのは簡単ではなく、予算や技術が不足している地域では、水道水をそのまま飲むのが難しいのです。
そんな中で、日本は水道水をそのまま飲める数少ない国の一つです。日本では各地に浄水場が設置され、水を徹底的にろ過・消毒してから家庭に送り出しています。水質検査も厳格に行われており、クリアな水を蛇口から得ることができます。「日本の水は美味しい」と海外から称賛されることもあるほどで、これは日本の水道に関わる技術者や関係者の長年の努力の賜物と言えるでしょう。
安全な水を支えるのは上下水道の力
安全な水道水を維持するためには、実は「上水道」だけでなく「下水道」の管理も非常に重要です。上水道とは、飲み水として使うための水をきれいにして各家庭に届ける仕組みのことです。一方、下水道とは、家庭や工場などから出た汚れた水(生活排水や雨水など)を集めて処理し、きれいにしてから河川や海に戻す仕組みを指します。簡単に言えば、上水道はきれいな水を送り出す役割、下水道は使ったあとの汚れた水を回収して浄化する役割を担っているのです。
では、なぜ下水道の管理が水道水の安全と関係するのでしょうか。それは、水の循環を考えれば納得できます。私たちが使った水は下水道によって処理された後、最終的には川や海に放流されます。その川や地下水はまた別の場所で水道水の水源になります。もし下水道が整備されておらず、汚れた水がそのまま川や地下水に流れ込んでしまったら、水道水の元になる水源が汚染されてしまいますよね。そうなると、いくら浄水場で浄化しても安全な飲み水を得るのが難しくなってしまいます。
実際、世界で水道水が飲めない地域の中には、下水処理が十分でないために水源が汚染されているケースも多くあります。逆に言えば、日本で安全な水道水が供給できているのは、浄水設備の技術力だけでなく、下水道を含めた総合的な水管理が機能しているおかげなのです。水道水の安全を守る裏には、目には見えない下水道の働きがあるというわけですね。
老朽化する水道管とこれからの課題
日本では、長年にわたる上下水道の整備のおかげで安全な水を飲むことができています。しかし、近年その日本の水道を巡って新たな課題がクローズアップされてきました。それが、水道管の老朽化問題です。高度経済成長期(1960~70年代)に全国で整備された水道管の多くが、今まさに耐用年数を迎えつつあります。実は、日本中に張り巡らされた水道管をすべてつなぎ合わせると、地球を何周もするほどの長さになるのですが、そのうち相当な割合が何十年も前に敷設された古い管だと言われています。
老朽化した水道管を放置すると、さまざまなトラブルが発生します。例えば、管にひび割れや錆びが生じて水漏れが起きたり、最悪の場合は破裂して断水になったりします。皆さんもニュースで、道路から水が噴き出している映像を見たことがあるかもしれませんね。あれは地下の水道管が壊れたことが原因です。年間に全国で数万件規模の漏水事故が起きているとも言われており、これは放っておけない問題です。また、水漏れによって貴重な水資源が無駄になってしまうだけでなく、漏れた箇所から雑菌や汚れが水道管に入り込んで水質が悪化するリスクも考えられます。さらに、水道管だけでなく下水道の管も年月とともに劣化していきます。古い下水道管が破損すれば、汚水が漏れ出して環境を汚染したり、ひどい場合は道路が陥没してしまう事故につながることもあります。
このように、水道管や下水道管を良好な状態に保つことは、安全な水道水を未来にわたって維持するために避けて通れない課題です。しかし、古い管を新しく取り替えるには時間も費用もかかります。日本中の老朽化した水道管を一斉に更新するのは現実的に難しく、計画的に少しずつ進めていくしかありません。人口減少や自治体の財政問題などもあり、上下水道の維持管理には厳しい状況もありますが、それでも安全な水を次世代に引き継ぐために手を打っていく必要があります。
みんなで守る「蛇口から飲める水」
安全な水道水をこれからも維持していくためには、私たち一人ひとりの協力も欠かせません。もちろん、直接水道管を取り替えるのは専門の業者さんや行政の仕事ですが、それを支えるには私たちの税金や水道料金が使われています。水道管の更新やメンテナンスには大きなお金が必要ですから、私たちもそのことを理解して、将来のために投資していくことが大切です。場合によっては、水道料金の値上げなどが議論されるかもしれませんが、安全・安心な水を守るためであれば前向きに検討したいところですよね。
また、私たちにできる身近な協力としては、水を無駄遣いしないことも挙げられます。普段から節水を心がけて水資源を大切に使うことで、水道システム全体への負担を減らすことにもつながります。それから、もし自分の住んでいる地域で水道管工事が行われるときには、「また工事で通行止めか」と不満に思うのではなく、「古い水道管を直してくれているんだな」と前向きに捉えてみるのもいいかもしれません。私たちの少しの理解と協力が、安全な水道水を維持する大きな力になるのです。
蛇口をひねれば飲める水。 これは決して当たり前のことではなく、多くの人々の支えと高度な技術によって成り立っている「ありがたい日常」です。世界では貴重なこの日常を、これからも日本で当たり前に享受し続けていけるように、日々何気なく使っている水だからこそ、そのありがたさを忘れずに、大事に使っていきたいと感じました。